赤ちゃんを寝かしつける声のかけ方

今回は「赤ちゃんが眠りやすい声のかけ方」です。赤ちゃんを寝かしつける毎日の流れで、布団に入る前に声をかけることが多くあります。着替え、うがいや歯磨き、おむつチェックなど、どうしても注意や指示の言葉になりがち、会話を楽しむというわけにはいきません。なので寝かしつけの最中にできるだけ声をかけて話を聞かせてあげましょう。

眠りの邪魔になると思って声をかけないのは逆効果

寝付きがよくない赤ちゃんの場合、話しかけると寝ないのではないか?静かにしている方が眠るのでは?と考えがちですが、ぐずりや寂しがりが不眠の原因の場合は、むしろママ(パパ)の声を聞くほうが安心します。

赤ちゃんが眠る音楽やクラシック音楽を流すのもいいですが、場合によっては人の話し声、特に家族の声がボソボソ聞こえている方が早く眠ることもありあます。寝かしつけの間は添い寝して隣で話すのが基本ですが、できない場合は姿の見える場所や遠くから話しかけても有効です。

絵本の読み聞かせや他愛のない世間話

寝かしつけでよく使われるのが絵本や子ども向けの本ですが、あくまで重要なのは内容ではなく読み上げる声の方です。なので赤ちゃんや子どもが興奮するような冒険活劇や夢あふれるファンタジーでなくてもかまいません。(その手の本は日中の活動時間に読んであげましょう)

途中で寝てもらうために多少は長めの本、子どもの理解力よりも少しだけ難しい本を選ぶといいでしょう。寝かしつけは勉強の時間ではありません。難しいことを覚えさせよう、無理に成長させようとしなくても大丈夫です。

また本や物語でなくても、今日一日の出来事や家族のこと、思い出話でもかまいません。返事やリアクションできない時期は独り言のようになるでしょうが、安心できる家族の声が聞こえているだけでグッスリ眠れます。

子どもを褒める話はできるだけ最初の方に(できれば寝る前に)褒めすぎると興奮して盛り上がり眠りから遠ざかります。赤ちゃんを叱る話や他の家族の愚痴などは避けましょう。なんでもない退屈な話の方が効果的です。

ゆっくりと優しい声で話しかける

寝る前に絵本を読み聞かせる場合は、昼間の読み聞かせと違って感情豊かに大きな声で読む必要はありません。ゆっくりと優しい声で話しかけるようにしましょう。

声が高めの人は少し低く抑えて、小さな声で囁くように話しましょう。文と文の間も急がずに間を空けて、滑舌もはっきりする必要はありません。

目を閉じたり寝息をたて始めても急にストップしないで、区切りのいいところまで小さい声で続けた後で、しばらく間を開けて様子をみましょう。最後に小声で「おしまい」とつけて切り上げても大丈夫ですよ。